こんにちは。今日のブログは、一般質問その②である「小中学生の登下校時の荷物を軽くする方法について」です。
(一般質問その①については下記からどうぞ。)
keijironakamori.hatenablog.com
一般質問その②では、
- 教科書などの「置き勉」の実施状況について
- 児童・生徒および保護者に対する「置き勉」の範囲の通知について
質問する予定です。
footmarkというラクサックというかばんブランドを持つ企業がサイトにて「ランドセル症候群」について言及しています。
下記サイトによると「ランドセル症候群」とは
自分の身体に合わない大きさや重さのランドセルを背負ったまま長時間通学をすることによるココロとカラダの不調を表す言葉
具体的には、小さな身体で3㎏以上の重さがある通学カバンを背負いながら通学することによる筋肉痛や肩こり、腰痛などの身体異常だけでなく、通学自体が憂鬱に感じるなど気持ちの面にまで影響を及ぼす状態
だそうです。
通学カバン自体を軽くしようとする動きは、ランドセルメーカーが各社努力しているところですが、ランドセルの中に入れる教材は、年々ページ数が増加しているようです。
一般社団法人の教科書協会が出している、『教科書発行の現状ど課題』(令和3年度)によると小学校では、H17年度では全教科のページ数が4857ページだったのがR2年度には、175.4%増の8520ページまで増えています。中学校でも同様に、H18年度全教科のペー次数が4420ページだったのが、R3年度には150%増の6684ページになっています。
教科書以外にも普段から学校で利用する体操着だったり、コロナ禍で感染対策として学校に持っていくようになった水筒などの荷物も合わせると相当の重さになります。アメリカの小児科学会では体重の10%を超えない方がよいとアナウンスしているようですが、日本の子どもたちの背負う荷物は10%を超えることが多いようです。
近年テレビや新聞などのニュースでも小中学生の登下校の荷物が重いことが身体に影響を与えていると言及されています。小児医療の専門医、名古屋市立大学医学部附属西部医療センターの名誉院長で、みたき総合病院副院長の鈴木悟医師は
「まだ筋肉が十分できていない。きゃしゃな体つきの子が重いランドセルを背負うと、後ろに重みで引っ張られるので、バランスをとるために頭を前に倒すと猫背になるということが第一に考えられます」
「側弯(そくわん)といって背骨が横に曲がってしまって、『肩こり・背中が痛い・腰が痛い』が慢性的に起こるのではと言われています。特に低学年に関しては、気をつけた方がいいと思います」(鈴木悟医師)重すぎて「ランドセル症候群」 教科書満載で体重の4分の1近くに 医師「低学年は気を付けた方がよい」- 名古屋テレビ【メ~テレ】
と注意喚起しています。
こうした「ランドセル症候群」を防ぐための一つの方法として、『置き勉』が挙げられます。置き勉に関しては、H30年に文部科学省が「児童生徒の携行品に係る配慮について」という事務連絡をしており、
- 家庭学習で使用する予定のない教材を置いて帰る
- 部活動の道具を置いて帰る
- 道具箱の道具を保護者が確認して補充する。道具箱を持ち帰らない
- 盗難防止の観点から教室のかぎをしめる
- 生徒・保護者にどの教材を学校に置けるかを伝える
といった配慮をするよう、教育委員会を通じて学校に周知しています。しかし、どこまでこういった配慮が行われているかが分かりづらかったので、今回一般質問という形で教育長に答弁してもらおうと考えています。
湯梨浜町内の小学校の低学年の生徒たちも、通学時の荷物によって肩こりなどもしていると聞きます。そういった負担が少しでも軽減できないか、一般質問の中で探っていきたいと思います。
今回の一般質問の内容については、有志でやっているネットラジオ(youtube、spotifyで公開中)でも話していますので、お時間あればこちらもどうぞ。
最後までブログを読んでいただいてありがとうございます!湯梨浜がもっといい町になるように、全国の市町村議会が盛り上がりますように、発信していきたいと思います。