道路通報アプリと住民参加
こんにちは。湯梨浜町議会議員の中森けいじろうです。
2022年9月定例会が近づいてきました。今回の一般質問では3つのテーマを取り上げたいと思います。
- 道路通報アプリの導入よる住民参加を
- 若者が町づくりに参加できる仕組みを
- パートナーシップ宣誓制度の導入について
このブログでは1点目の道路通報アプリの導入について書きたいと思います。この道路通報アプリは、イギリス発祥のようです。詳しくは、下記の朝日新聞の記事で知りました。
実は、6月定例会のあたりに、町民の方から通学路の不具合についてお話を聞き、他の議員と一緒に教育委員会と建設水道課に対応をお願いしたことがありました。このように、道路の不具合について町民が発見するということは少なからずあるのではないでしょうか。
現在の湯梨浜町では、道路の不具合などの通報手段として、電話、来庁、書面(区要望)、メールがあるようです。(電話>来庁>書面>メールの順番で通報件数があるようです。)ただ、行政の窓口は平日の日中しか空いていないので、日中仕事をしていると、なかなか通報する機会がないかもしれません。
そこで、アプリの出番です。新聞記事によると、平日の終業後や休日などにし通報できないような人にもアプリを利用してもらっていることが伺えます。
アプリ経由の通報は年々増え、来庁や電話も含めた通報全体のうち、19年度は初めて1割を超えた。 平日の終業後や休日など、閉庁時間帯の通報がアプリ通報の6割を占め、担当者は「これまで役所に 連絡しづらかった人たちにとって、新たな選択肢となっている」と手応えを口にする。*1
また、通報のハードルを下げることは、町にとってもメリットがあります。しばしば、町が管理する道路の不具合で物損事故が起こっており*2、そのたびに町職員による見回りの必要性やその限界について議論されてきました。
現在、町では道路の不具合を確認する町職員を確保し、見回りを行ってます。町民による通報が増えれば、そうした見回りをする町職員の業務負担も軽減できるかもしれません。
またアプリ内の位置情報や写真添付を使えば、通報の内容の精度が高まり、対応する時間も短縮できるといいます。*3
そして、これまでは通常時に使う道路通報アプリの話でしたが、今回の一般質問では、さらに災害時にこの道路通報アプリを使えないか、という質問を考えています。
2021年の12月定例会の一般質問*4*5で、「自然災害時のSNSを使った情報発信を」を取り上げました。このとき、町長はyahoo防災アプリを活用を検討すると答弁したのですが、私としては、災害時の町民が直面している情報を収集することも必要だと思いSNSの活用を提案させていただきました。
今回の道路通報アプリは、町民発信で町に情報を送るツールです。現状、町は災害時にHPやyahoo防災アプリを使って町に災害情報を送ることができます。ここに迅速に町民から災害情報を収集できる道路通報アプリを導入すれば、災害時に町民と町が双方向でコミュニケーションでき、被災時の対応がスムーズにできるのではないかと考えています。総務課や町長の考えを聞いてみたいと思います。
次回は「若者が町づくりに参加できる仕組みを」について書こうと思います。
*1:「道路に穴、撮ってアプリで送るだけ 住民と役所のウィンウィン 通報術」, 朝日新聞,丹治翔 2022年6月23日
*2: 議会の委任による専決処分の報告について(町道側溝の鉄板変形による物損事故の損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定) https://www.yurihama.jp/uploaded/life/17312_47174_misc.pdf
*3:システムは新たな住民参加を促すとともに、行政の負担軽減にもつながっている。電話や来庁者のように直接やり取りする必要がなく、不具合の状況や場所がデータで届くから精度が高い。相模原市の場合、現場に赴いて管轄外だったことに気づくなどの「空振り」が大きく減ったという。
狩野氏は「自治体の職員が限られるなか、通報をデジタル化することで、道路などの公共インフラを効 率的に点検できる」と評する。「道路に穴、撮ってアプリで送るだけ 住民と役所のウィンウィン 通報術」, 朝日新聞,丹治翔 2022年6月23日
ゆりはま議会だより 第74号発行しました。
2022年6月定例会の一般質問その② 小中学生の登下校時の荷物を軽くする方法について
こんにちは。今日のブログは、一般質問その②である「小中学生の登下校時の荷物を軽くする方法について」です。
(一般質問その①については下記からどうぞ。)
keijironakamori.hatenablog.com
一般質問その②では、
- 教科書などの「置き勉」の実施状況について
- 児童・生徒および保護者に対する「置き勉」の範囲の通知について
質問する予定です。
footmarkというラクサックというかばんブランドを持つ企業がサイトにて「ランドセル症候群」について言及しています。
下記サイトによると「ランドセル症候群」とは
自分の身体に合わない大きさや重さのランドセルを背負ったまま長時間通学をすることによるココロとカラダの不調を表す言葉
具体的には、小さな身体で3㎏以上の重さがある通学カバンを背負いながら通学することによる筋肉痛や肩こり、腰痛などの身体異常だけでなく、通学自体が憂鬱に感じるなど気持ちの面にまで影響を及ぼす状態
だそうです。
通学カバン自体を軽くしようとする動きは、ランドセルメーカーが各社努力しているところですが、ランドセルの中に入れる教材は、年々ページ数が増加しているようです。
一般社団法人の教科書協会が出している、『教科書発行の現状ど課題』(令和3年度)によると小学校では、H17年度では全教科のページ数が4857ページだったのがR2年度には、175.4%増の8520ページまで増えています。中学校でも同様に、H18年度全教科のペー次数が4420ページだったのが、R3年度には150%増の6684ページになっています。
教科書以外にも普段から学校で利用する体操着だったり、コロナ禍で感染対策として学校に持っていくようになった水筒などの荷物も合わせると相当の重さになります。アメリカの小児科学会では体重の10%を超えない方がよいとアナウンスしているようですが、日本の子どもたちの背負う荷物は10%を超えることが多いようです。
近年テレビや新聞などのニュースでも小中学生の登下校の荷物が重いことが身体に影響を与えていると言及されています。小児医療の専門医、名古屋市立大学医学部附属西部医療センターの名誉院長で、みたき総合病院副院長の鈴木悟医師は
「まだ筋肉が十分できていない。きゃしゃな体つきの子が重いランドセルを背負うと、後ろに重みで引っ張られるので、バランスをとるために頭を前に倒すと猫背になるということが第一に考えられます」
「側弯(そくわん)といって背骨が横に曲がってしまって、『肩こり・背中が痛い・腰が痛い』が慢性的に起こるのではと言われています。特に低学年に関しては、気をつけた方がいいと思います」(鈴木悟医師)重すぎて「ランドセル症候群」 教科書満載で体重の4分の1近くに 医師「低学年は気を付けた方がよい」- 名古屋テレビ【メ~テレ】
と注意喚起しています。
こうした「ランドセル症候群」を防ぐための一つの方法として、『置き勉』が挙げられます。置き勉に関しては、H30年に文部科学省が「児童生徒の携行品に係る配慮について」という事務連絡をしており、
- 家庭学習で使用する予定のない教材を置いて帰る
- 部活動の道具を置いて帰る
- 道具箱の道具を保護者が確認して補充する。道具箱を持ち帰らない
- 盗難防止の観点から教室のかぎをしめる
- 生徒・保護者にどの教材を学校に置けるかを伝える
といった配慮をするよう、教育委員会を通じて学校に周知しています。しかし、どこまでこういった配慮が行われているかが分かりづらかったので、今回一般質問という形で教育長に答弁してもらおうと考えています。
湯梨浜町内の小学校の低学年の生徒たちも、通学時の荷物によって肩こりなどもしていると聞きます。そういった負担が少しでも軽減できないか、一般質問の中で探っていきたいと思います。
今回の一般質問の内容については、有志でやっているネットラジオ(youtube、spotifyで公開中)でも話していますので、お時間あればこちらもどうぞ。
最後までブログを読んでいただいてありがとうございます!湯梨浜がもっといい町になるように、全国の市町村議会が盛り上がりますように、発信していきたいと思います。
2022年6月定例会の一般質問その① 日本語を母語としない方にとって住みやすい町づくりを」
こんにちは。湯梨浜町議の中森けいじろうです。
6月定例会が近づいてきました。今回の一般質問では、「日本語を母語としない方にとって住みやすい町づくりを」ということで、横浜市などで取り組みがなされている「やさしい日本語」を町内でも普及させてはどうか、と提案したいと思います。また、町内在住の外国人の交流の場づくりにも言及したいと思います。
「やさしい日本語」とは、普通の日本語よりも簡単で、外国人にもわかりやすい日本語のことです。
1995年1月の阪神・淡路大震災では、日本人だけでなく日本にいた多くの外国人も被害を受けました。その中には、日本語も英語も十分に理解できず必要な情報を受け取ることができない人もいました。
「やさしい日本語」を取り上げようと思ったのは、下記の大阪市港区長の山口さんのtweetがきっかけでした。いろんな人にとって読みやすいのは良いことだと思います。
校長時代、外国から来た保護者が多いのもあって学校文書を「やさしい日本語」にしました。結果、忙しい日本人の保護者に喜ばれたのと、保護者がプリントを見てくれない児童(これは切ない話ですが実際ありました)が自分で読めるので土曜授業の欠席や忘れ物が減りました。オススメです! https://t.co/22q5x7oTVw pic.twitter.com/a6YlDlD4zr
— 山口照美/大阪市港区長 (@TerumiYamaguch1) April 10, 2022
また、今回の一般質問のために、事前に鳥取県国際交流財団の倉吉事務所を訪ねて、ベトナム、台湾出身のコーディネーター2名にお話を聞きました。英語やカタカナが分からない、学校や健康診断の案内の文書が読みづらいといった声も聞きましたので、一般質問に反映させたいと思います。
インターネットラジオでも「やさしい日本語」についてお話していますので、ご関心ある方は、下のリンクにあるyoutubeかspotifyで視聴できます。
最後までブログを読んでいただいてありがとうございます!湯梨浜がもっといい町になるように、全国の市町村議会が盛り上がりますように、発信していきたいと思います。
3月議会合同報告会&1年目の振り返り、無事終了しました。
こんにちは。先週末の5月7日に行った合同報告会のアーカイブが2時間にわたるため、第一部を香美町報告、第二部を湯梨浜町報告、第三部を1年目の振り返りとして分けてyoutubeにアップしました。ご関心あるところからぜひ、見てもらえたらと思います!
香美町報告では、松岡議員が議員になる前から取り組んでおられたこととも関係する地域づくりに関する事業について、報告いただきました。
第二部では、小川議員から湯梨浜町の注目事業を紹介していただき、私は学童民営化と医療的ケア児受入れについて説明しました。小川議員からは遺跡発掘調査事業や運動部活動推進事業、病児保育など報告がありました。
第三部では、各議員が1年目の振り返りを行っています。先輩議員とのやりとりや委員会や議場での発言について、各々が考えていることなどを話しています。議員や議会の普段見れない姿が見れると思います!
今回、対面の収録・配信にあたって、pddtrack P8という機材を使ったのですが、放送しながらでも一人でオペレーションできる、とてもよい機材でした。議会報告でこれからも使っていこうと思います。
最後までブログを読んでいただいてありがとうございます!湯梨浜がもっといい町になるように、全国の市町村議会が盛り上がりますように、発信していきたいと思います。
ゆりはま議会だより73号&5月7日(土)合同議会報告(ライブ配信)
こんにちは。湯梨浜町議会議員の中森です。GWも終わり、お疲れの方も多いのではないでしょうか。私もGWの前半はワンオペ帰省して、こどもたちは楽しんでいましたが、私は・・・。GW終わってからセルフケアをしていきたいと思っています。
さて、遅くなりましたが、湯梨浜議会の広報委員会として関わったゆりはま議会だより73号が発行されました。
今回は光井議員、松岡議員、米田議員、小川議員、増井議員、中森というメンバーで記事作成・編集を行いました。私は、広報常任委員会、委員長の増井議員とともに全体的な監修をしていますが、下記のように記事も多数書いています。
WEB上でも議会だよりを読めますので、チェックしてみてください。
https://www.yurihama.jp/uploaded/attachment/10926.pdf
ところで、3月定例会の私の一般質問は「少人数学級のための教室確保は」というテーマで行いました。教室数を確保するために羽合小学校の増築の予定があるということ、1クラス教員2人体制についても前向きに検討するという答弁の要旨が書かれています。今回は質問は1つだけでした。
また、当初予算討論も行いました。医療的ケア児支援法の理念を湯梨浜で実現するためにも、当初予算に賛成の立場で私は討論しました。
今は、6月議会に向けて、一般質問の下準備をしています。もう少ししたら、一般質問の内容をブログに書きますので、お待ちください。
最後にイベント告知になりますが、明日5月7日(土)の17時から香美町議会議員の松岡大悟さん、湯梨浜町議会議員の小川遊さんとともにyoutubeライブで議会報告を行います。3月議会の報告、また3人とも議員1年目ということで、1年目の振り返りを行います。
最後までブログを読んでいただいてありがとうございます!湯梨浜がもっといい町になるように、全国の市町村議会が盛り上がりますように、発信していきたいと思います。